
なぜ人々は誕生日にケーキを食べるのか?
誕生日ケーキの起源と発展の歴史
誕生日といえば、欠かせないのが「誕生日ケーキ(バースデーケーキ)」。
ふんわりしたスポンジに甘いクリーム、そしてロウソクを吹き消す瞬間は、多くの人にとって特別な思い出のひとつでしょう。
しかし、この誕生日ケーキはいつ、どこで生まれ、どのように世界に広まったのでしょうか?
■誕生日ケーキの起源:古代ギリシャ説
誕生日に特別なケーキを用意する習慣のルーツは、古代ギリシャまでさかのぼるとされています。
ギリシャ人は、月の女神アルテミスに捧げるため、蜂蜜や小麦粉を使った丸いケーキを焼き、その上にロウソクを立てました。
ロウソクの火は月の光を象徴し、願いを込めて吹き消すという儀式が行われていたといわれています。
この習慣が、現在の誕生日ケーキの原型のひとつになったとも考えられています。
■誕生日ケーキの風習が広まった中世ヨーロッパ
中世ヨーロッパでは、誕生日を祝う習慣自体が貴族や王族に限定されていましたが、特にドイツでは「Kinderfest(キンダーフェスト)」と呼ばれる子どもの誕生日を祝う行事がありました。
この行事では、甘いパンケーキのような菓子を用意し、ロウソクを立てて祝う文化が定着しました。
17世紀から18世紀にかけて、砂糖が普及し始めると、徐々に現在のようなスポンジケーキが誕生日に用いられるようになりました。
当時はまだ高級品でしたが、19世紀の産業革命を経て材料が安価になり、一般家庭にも誕生日ケーキの文化が広がっていきました。
■ロウソクを吹き消す習慣の由来
誕生日ケーキといえば、ロウソクを立てて願いごとをし、息を吹きかけて火を消すという風習があります。
この風習の由来には諸説ありますが、ひとつは先述の古代ギリシャのアルテミス信仰が関係しているという説。また、ドイツのキンダーフェストでは、子どもの誕生日に年齢の数だけロウソクを立て、火を吹き消すことで「願いが叶う」と考えられていたともいわれています。
■日本の誕生日ケーキ文化の定着
日本で誕生日ケーキが広まったのは、明治時代以降とされています。
洋菓子文化が本格的に根付いたのは戦後で、特に1950年代以降、ショートケーキが日本の誕生日ケーキの定番となりました。
ふわふわのスポンジにたっぷりの生クリーム、イチゴをのせたスタイルは、日本独自の誕生日ケーキ文化を生み出しました。
■誕生日ケーキのこれから
近年では、キャラクターをあしらったデコレーションケーキや、アイスケーキ、フルーツたっぷりのタルトなど、多様なスタイルの誕生日ケーキが登場しています。
また、健康志向の高まりから、グルテンフリーやヴィーガン仕様のバースデーケーキも人気を集めています。
誕生日ケーキは、時代や文化によって変化しながらも、世界中で「特別な日を祝う象徴」として愛され続けています。次の誕生日には、ケーキの歴史に思いを馳せながら、甘いひとときを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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