
妊娠糖尿病について
妊娠糖尿病とは?
妊娠中の女性の約10%が経験するとされる妊娠糖尿病(GDM)。妊娠前は糖尿病でなかった女性が、妊娠中に血糖値が高くなることで診断される病気です。
妊娠糖尿病(GDM)は、妊娠中に初めて発見される糖代謝異常を指します。妊娠中はホルモンバランスの変化によりインスリンの働きが低下しやすく、これが血糖値の上昇を引き起こします。通常、妊娠24〜28週頃に行われる糖負荷試験で診断されます。
■妊娠糖尿病の原因は?
なぜ妊娠糖尿病が発症するのでしょうか? その主な原因について解説します。
1. ホルモンの影響
妊娠すると胎盤から分泌されるホルモン(ヒト胎盤性ラクトゲン、プロゲステロン、コルチゾールなど)が増加します。これらのホルモンには血糖値を上げる作用があり、インスリンの働きを弱める(インスリン抵抗性を高める)ことが知られています。そのため、血糖値が上がりやすくなるのです。
2. インスリンの不足
通常、健康な体は血糖値が上がると膵臓からインスリンを分泌し、血糖をコントロールします。しかし、妊娠中はインスリンの必要量が増えるため、膵臓が十分なインスリンを分泌できない場合、血糖値が高くなり、妊娠糖尿病を引き起こします。
3. 遺伝的要因や体質
妊娠糖尿病の発症リスクは、遺伝的要因や体質とも関連しています。例えば、以下のような人は発症リスクが高いとされています。
・家族に糖尿病患者がいる
・以前の妊娠で妊娠糖尿病を経験した
・肥満(BMIが高い)
・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの疾患がある
4. 食生活や生活習慣
高カロリー・高糖質の食事、運動不足、ストレスなども妊娠糖尿病のリスクを高めます。特に、妊娠中の過度な体重増加はインスリン抵抗性を悪化させるため、注意が必要です。
■妊娠糖尿病の対策について
妊娠糖尿病は、妊娠中に発症する糖代謝異常の一種であり、適切な管理を行わないと母体や赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。しかし、適切な食事や運動習慣を取り入れることで、リスクを抑えることができます。今回は、妊娠糖尿病の対策について詳しく解説します。
1. バランスの取れた食事を心がける
妊娠糖尿病の管理には、血糖値を急激に上げない食事が重要です。以下のポイントを意識しましょう。
・食事の回数を分ける
1回の食事量を減らし、1日5~6回に分けて食べることで、血糖値の急上昇を防ぎます。
・低GI食品を取り入れる。
白米やパンよりも、玄米や全粒粉パンなどの低GI食品を選ぶと血糖値が上がりにくくなります。
・タンパク質や食物繊維をしっかり摂る。
魚や肉、大豆製品などのタンパク質、野菜や海藻類の食物繊維を多めに摂ると、血糖値の上昇を緩やかにできます。
2. 適度な運動を取り入れる
食後の軽い運動は、血糖値をコントロールするのに効果的です。
・ウォーキング
食後30分以内に15~30分程度のウォーキングを行うと、血糖値が上がりにくくなります。
・マタニティヨガやストレッチ
無理のない範囲でヨガやストレッチを取り入れ、血流を良くしましょう。
3. 適切な体重管理を意識する
過度な体重増加は妊娠糖尿病のリスクを高めます。医師と相談しながら、適切な体重増加を目指しましょう。
4. 血糖値を定期的にチェックする
妊娠糖尿病と診断された場合は、自己血糖測定を行うことが大切です。医師の指導のもと、適切な範囲内にコントロールしましょう。
5. 医師の指導を受けながら管理を行う
食事や運動だけでは血糖値がコントロールできない場合、インスリン療法が必要になることもあります。妊娠糖尿病は自己判断せず、必ず医師と相談しながら対策を進めましょう。
まとめ
妊娠糖尿病の主な原因は、妊娠によるホルモン変化とインスリンの不足です。加えて、遺伝的要因や生活習慣も影響を与えます。妊娠糖尿病を予防するためには、バランスの取れた食事や適度な運動を心がけることが大切です。妊娠中の血糖管理は母体と赤ちゃんの健康を守るために欠かせません。気になる場合は、早めに専門の医師に相談しましょう。
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